一の会『歯の移植・再植』上梓

押見 一先生 塚原宏泰先生 新井俊樹先生

話題に挙っていた一の会全員の「叡智の結晶」の成書『歯の移植・再植』が上梓されましたこと心よりお祝い申し上げます。
歯牙保存へのこだわりがいろいろな手法で提示され、歯牙移植や再植だけでなくMTMや難治性の根尖病変の意図的再植まで基本からPRGFの応用編まで網羅され、さらに井上孝教授の組織学的考察やiPS細胞への期待までも包含され、将に臨学一体で素晴らしく感動しております。
なかなか発表できない失敗症例も掲載され、読者が実際の臨床で一番知りたい部分ではないかと思います。付録もこれから始めようとする若手には、具体的な導入法として必要だと思います。
歯牙移植や再植やMTMに取り組みはじめている若手の先生方にとって、『成功への近道』としての指導書として非常に役立つと思います。私も初心に戻って拝読させて頂き、ご指導を仰ぎたいと存じます。
押見先生 新井先生 塚原先生はじめ一の会の会員のみなさまの益々のご活躍と一の会の御発展を心よりお祈り申し上げます。

松井宏榮


一の会『歯の移植・再植』上梓

2017.7.8 臨床歯科を語る会 分科会 事後抄録-7

歯牙保存に関しては、右下8を7に左下8を6に歯牙移植し、左下35はregrothによる再生療法を行ない、右上3は矯正的挺出、右下4は外科的挺出、下顎前歯はマイクロアンカー応用の矯正的圧下により可能な限り歯根膜・歯髄・歯質の保存をはかった。その結果、咬合高径の維持、咬合平面の改善、下顎歯列弓V字形をU字形に、犬歯ガイドを緩やかに、前臼歯咬合支持の付与を行なうことができた。マイクロアンカーは矯正移動の概念を変革させたと考えている。矯正的圧下挺出と外科的挺出や歯牙移植と再生療法を含めた歯根膜移動を臨床応用し改善した。



2017語る会 分科会7



2017.7.8 臨床歯科を語る会 分科会 事後抄録-6

術前術後の比較。下顎前歯は圧下し咬合平面が平坦化し、骨歯肉レベルも本来の位置に改善した。過長な付着歯肉幅は、小臼歯部と同様の幅に変化し、歯周ポケットや歯頸部の炎症も見られない。組織反応を観察しながら時間を掛けて圧下し、歯冠部を歯槽骨内に埋入させる問題に対し歯周環境に配慮したことが良好な結果に結びついたと考えている。右側7は咬合高径を変化させない確認のために補綴処置をしないで指標とした。結果、咬合高径を維持したまま咬合平面を改善し、下顎のV字形歯列弓をU字形に、前歯部にも咬合支持を獲得できた。



2017語る会 分科会6



2017.7.8 臨床歯科を語る会 分科会 事後抄録-5

下顎前歯部だけを矯正的圧下することは、困難とされてきた。10数年前からマイクロアンカーを臨床応用し良好な結果を得たため、この症例でも試みた。下顎前歯部は頬舌径が狭く皮質骨が厚いため、組織反応が遅いと考えた。頬側に植立し、矯正力による組織反応を観察した。良好な反応が見られたがブラケットポジションが歯頸部寄りのため、犬歯と小臼歯間に植立位置を変えた。一時咬合平面が傾斜したが、最終的には改善した。上顎前歯部にステップを付与することで、咬合接触から咬合支持を獲得し咬合を安定させ、下顎前歯の後戻りにも対処した。


2017語る会 分科会5



2017.7.8 臨床歯科を語る会 分科会 事後抄録-4

問題点は、下顎前歯が上顎口蓋粘膜に食い込み前歯部の補綴間隙がなく、犬歯ガイドが急峻で前歯臼歯段差とV字形歯列弓が挙げられる。改善するための治療目標として、先ず咬合高径を挙上するか維持するか。補綴的に挙上する場合、前歯臼歯の段差は改善するがかなりの挙上量となる。下顎をレベリングする場合、前歯の圧下より臼歯の挺出量が大きく結果かなりの挙上量となる。咬合高径維持の場合、補綴スペースのための上顎歯冠延長は前歯臼歯の段差は残ってしまう。下顎前歯の咬合調整では抜髄や歯冠短縮となる。結果、矯正的圧下を選択肢とした。 


2017語る会 分科会4



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