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名古屋もくあみ会2019.3.9〜10

名古屋もくあみ会

名古屋もくあみ会では、大変お世話になりました。
 人生100年時代に相応しいテーマで、超高齢化が加速しているのを実感しています。健康長寿であれば良いのですが、認知症やアルツハーマーなど介護が必要となると事態は一変します。今までの臨床概念とは別次元となるため、どのように対応するか大きな課題であると考えます。
急速な超高齢化社会となり、患者さんの半数は高齢者というのが現状となりました。仰臥位では、腰や背中が曲がった方や誤嚥やむせて咳き込む方が多く、過去に先達がおこなっていた立位や車椅子での治療を余儀なくされる場合も多くなって来ました。
 健常者の診療目標は、よく噛めて見た目良く長持ちの8020(80歳で20本の残存歯)でした。8020は健康な体力知力気力によりQOLを継続する必要条件となり得ました。実際、8020の方は良く噛め唾液の分泌も良く免疫力も高く活力があり、健康長寿の方が多くいますので理想と言えます。
 しかし、超高齢者や有病者で口腔内管理が難しい方では、カリエスリスクが大となり、歯周環境も大臼歯の分岐部などはかなり難しくなります。さらに介護となると、8020は管理出来ない大臼歯が存在することになり、臨床概念を変える必要が出て来ると考えています。いままでプラスの要素だったことがマイナスに転じます。極論で無歯顎の方が管理が楽と言われる方もいますが、やはり自分の歯で噛める以上のことはありません。管理ができる体制で最大限歯牙保存をするという逆説的なことになり、歯科医療の在り方も今迄の概念をシフトして行くことになると考えられます。
 可撤性義歯は管理や術後対応が容易ですが、患者さんが外せなくなってしまう場合や外さない場合、外しっぱなしで入らなくなる場合など様相は激変します。
さらに、介護に至ると特に誤嚥性肺炎に注意が必要となります。
誤嚥して咳き込む人は見た目には辛そうですが、まだ、気管支から出せる力があります。却って、咳こまない人は要注意で気管支や肺に異物が入り込んでも反射が起きないため、いわゆる誤縁性肺炎を併発してしまいます。
 今回の名古屋もくあみ会は、未曾有の超高齢化時代に直面した歯科臨床をテーマに取り上げ、今後の歯科医療の在り方を考えさせ示唆される貴重な内容であったと思います。


松井宏榮


名古屋もくあみ会2019.3.9〜10


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